今年2冊目の単行本の近刊案内です。

物理学者 内山龍雄先生の会である内山会から25年前に私家版として上梓された『龍雄先生の冒険』が、この度、自費出版本として、内山先生の命日である8月30日に、窮理舎から刊行されることになりました。

回想執筆者も多く加わり、未完の絶筆「迷想記」や生前に描かれた絵も新たに収められ、私家版から更に増補されています。

一般ゲージ場理論創始者の豪快な生き様と物理学への真摯な学問的態度を、現代の研究者や学生にぜひ知っていただきたいと思います。

書影『龍雄先生の冒険』

 

『龍雄先生の冒険――回想の内山龍雄:一般ゲージ場理論の創始者』

2019年8月30日発行

四六判並製/口絵あり/220頁

本体1,800円(定価1,944円)

ISBN 978-4-908941-15-3/C0042

(内容紹介)

本書は、一般ゲージ場理論完成の役割を担った物理学者 内山龍雄について、16人の関係者と4篇の本人による文章を通して、その全貌を掘り出していきます。口絵に挿まれた本人のポートレートと持ち物(茶碗や置物)の写真、スケッチのほか、カバー・表紙の風景画や自筆原稿などを通して、内山龍雄の人間像をより身近に理解できるだけでなく、日本の物理学史の一断面をたどることもできる貴重な記録になっています。

(主要目次)

内山龍雄先生の略歴
先生と犬印の缶づめ
耳に聞こえる先生の怒鳴り声
さようなら内山先生
著作論文一覧
略年譜