第27号の近刊案内です。
紙版・kindle版ともに、5月1日発行です(書店等への搬入は4月下旬予定)。

本年は7月でいよいよ創刊10周年を迎えます。それに先立ち、本号は小社創業日に発行することとしました。今回は重めのテーマですが、科学の価値を問う随筆・エッセイ・評論が集まっています。今野真二先生の新連載「窮理のことのは」も始まります。じっくり味わっていただけましたら有り難いです。

また現在、印刷資材・物流費の高騰により今号より価格値上げせざるを得ない状況となりましたが、記事本数を増やすなど誌面の充実を配慮した次第です。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

紙媒体:本体1000円(定価1100円)
電子媒体(kindle版):本体800円(定価880円)


『窮理』 第27号

表紙画/高木隆司「高知県のモネの庭」
裏表紙画/細谷暁夫「青梅」

(エッセイ)
オッペンハイマーの謝罪と回想/山崎正勝
人工知能狂想曲/細谷晴夫
湯川秀樹の歌に学ぶ/松村由利子
ヒトとイヌの関わり 動物文化史の観点から/溝口 元
原子論について デモクリトスとハイデガーの観点から/武井徹也

(連載)
学術誌ヒストリー(三)境界線上の『科学』/秦 皖梅
音楽談話室(二十七)作品より人生を鑑賞する/井元信之
仁科芳雄をめぐる旅(二)岡山市(前編)中学校と烏城/伊藤憲二
科学随筆U30(三)技術発展が果たす意外な役割/植田康太郎(講評:佐藤文隆、細川光洋)
窮理のことのは(一)人・言語・思考 日本における源流を探る/今野真二

(コラム連載)
窮理逍遙(二十) むかし気質のエーラース/佐藤文隆
窮理の種(二十六) 竹隠のひととき/川島禎子