『龍雄先生の冒険―回想の内山龍雄:一般ゲージ場理論の創始者』
2019年8月30日発行
四六判並製/口絵あり/220頁
本体1,800円(定価1,980円)
ISBN 978-4-908941-15-3/C0042
(内容紹介)
本書は、一般ゲージ場理論完成の役割を担った物理学者 内山龍雄について、16人の関係者と4篇の本人による文章を通して、その全貌を掘り出していきます。口絵に挿まれた本人のポートレートと持ち物(茶碗や置物)の写真、スケッチのほか、カバー・表紙の風景画や自筆原稿などを通して、内山龍雄の人間像をより身近に理解できるだけでなく、日本の物理学史の一断面をたどることもできる貴重な記録になっています。
内山龍雄の絶筆エッセイ「迷想記」や一般ゲージ場理論完成までの道のりを綴った「痛恨の記」も収録。
岩波新書の名著『相対性理論入門』やワイルの『空間・時間・物質』、アインシュタインの『相対性理論』などの数々の洋書の名翻訳でも知られる内山龍雄。本書には、内山龍雄の思考法や学習スタイルなど、参考になる話が随所に出てきます。相対論をはじめ、現代物理学を学ぶ学生必読の書です。
(主要目次)
まえがき(細谷暁夫)
内山龍雄先生の略歴(重本和泰)
先生と犬印の缶づめ(内山会より15人による全80話の回想エッセイ:今村 勤・山本邦夫・米山 徹・辻 芳子・横見博之・北添徹郎・廣岡正彦・佐々木祥介・下酉和博・細谷暁夫・阪本滋郎・重本和泰・斎藤 武・石田 潤・大桑良彰)
耳に聞こえる先生の怒鳴り声(さらば、お嬢さま学校/大学教育管見/痛恨の記/迷想記―統一場理論に誘われて―)(内山龍雄)
さようなら内山先生(砂川重信)
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